蕎麦は、家で打つのは難しいというイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。実は、家庭にあるものを使用しながらでも、気軽に蕎麦打ちに挑戦することができるのです。今回は、気軽に楽しめる二八蕎麦の打ち方、さらに蕎麦を美味しくゆでるためのポイントについてご紹介します。
気軽に楽しめる二八蕎麦の打ち方!(2〜3人分)
ここでは、初心者の方でも取り組みやすい蕎麦打ちの方法についてご紹介します。蕎麦打ちに必要な道具を買い揃えたりすることなく、家庭にある道具だけで気軽に蕎麦打ちを楽しむことができます。
水回し
まずは、ボウルに蕎麦粉を160g、つなぎ粉を40g入れて、しっかりと混ぜ合わせます。手を使ってムラがないよう均等にしていきましょう。次に、60gの水を加えて、さらに手を使ってさらに混ぜ合わせていきます。粉を強く握りしめてしまうと、水分量にムラができてしまうため、やさしく混ぜていきましょう。また、時折粉を手のひらですり合わせるようにすると、粉がほぐれさらに均等に混ざりやすくなります。
ある程度混ざってきたら、さらに30gの水を加えてください。さらに、手で混ぜることで、かたまりが大きくなっていきます。最後に、かたまりを全て1つにまとめて大きなそば玉を作ります。
練り
大きなそば玉ができたら、次は練りの作業に入ります。粘土遊びのように、ボウルの中でそば玉をこねていきましょう。目安としては大体1分から2分程度こねていき、表面にツヤが出てきたら、丸い形に整えます。
次に、三角錐のような形を作り、ボウルに側面を当てて転がしながら表面をさらになめらかにしていきます。三角錐の頂点ができたら、真上から手の平で押しつぶしてください。最終的にきれいな丸い形になれば、練り作業の完成です。
延し
延しの作業は、テーブルや食卓などを使っておこないます。そば玉、麺棒、打ち粉を用意しましょう。まずは、きれいにしたテーブルに打ち粉をふって、そば玉を手のひらで薄く押し延ばしていきます。直径20cmくらいになったら、さらにそば玉に打ち粉をふり、麺棒を使って薄く仕上げていきます。生地を回転させながら延ばすと、より均一な厚さに仕上げることができるでしょう。最終的に直径30cm程度になるくらいまで延ばしていきましょう。
ここからは、麺棒に生地を巻き付け、転がしながらさらに生地を薄くしていきます。これを何回か繰り返すと、四角形に仕上がります。一辺の長さが40cmくらいになるまで延ばしましょう。
たたみ
生地がくっつかないように、しっかりと打ち粉を降ったら、生地を上下に半分におります。さらに生地の左側、真ん中、右側が均一の大きさになるように三つ折りにします。次に、まな板と生地に打ち粉をふり、包丁で蕎麦を切る作業に進みましょう。お店のもののように均一に切るのは簡単ではありませんが、ゆっくりと切り幅を確認しながら丁寧に切り進めてください。
美味しい蕎麦の茹で方!
こだわりの蕎麦が完成したら、ぜひ茹で方にもこだわってみてはいかがでしょうか。ここでは、自宅で蕎麦をゆでる際に気をつけておきたいポイントについてご紹介します。
たっぷりのお湯でゆでる
美味しく蕎麦をゆでるためには、たっぷりの水を使用することが大切です。3Lくらいの水を使って、200gくらいの蕎麦をゆでていきましょう。何度も蕎麦をゆでていると、お湯にぬめりが出てきてしまいます。お湯を加えるか、お湯を取りかえてゆでるようにしましょう。濃い湯で汁は、取り分けておき、後で蕎麦湯としていただくのがおすすめです。
蕎麦がくるくる回るようにゆでる
蕎麦をお湯に入れたら、菜箸で静かに数回かかき混ぜます。そのうちに、蕎麦がくるくると鍋の中で回っている様子を目にすることでしょう。これは、蕎麦が均一に茹で上がっているという合図となります。
差し水は必要なの?
蕎麦をゆでていると、吹きこぼれやすく、差し水で温度を調節しているという方も多いのではないでしょうか。実は、この差し水という慣習は、火力が細かく調節できなかった時代の慣習が残ったものと言われています。差し水を行ってしまうと、急激な温度変化が起こり、蕎麦が美味しく仕上がりません。差し水は避け、温度調節を行うことで吹きこぼれを防ぎましょう。
ゆで上がったらすぐに水洗い
蕎麦がゆで上がったら、すぐに冷たい水で洗っていきましょう。そうすることで、ぬめりを取り除き、歯切れのよい蕎麦に仕上げることができます。何度か水を交換しながら、しっかりと冷やしていきましょう。最後に、水をしっかりと切ったら美味しい蕎麦の完成です。
まとめ
今回は、初めての方でもおうちで簡単にチャレンジできる蕎麦の打ち方と、蕎麦を美味しくゆでる方法にについてご紹介しました。自宅にて自分で作った蕎麦も、お店でいただく職人さんが作った蕎麦も、それぞれの美味しさがあります。ぜひとっておきの蕎麦を堪能してみてはいかがでしょうか。
鴨川と館山にあります「助八」では、こだわりの蕎麦とうどんをご用意しております。イベリコ豚を使用した肉せいろや、定番のそばと丼ぶりのセット、おつまみメニューまで幅広くご提供しています。ぜひ一度、お気軽に足をお運びください。