コロナウイルスの影響で、おうちで過ごす時間が増えています。そんな時に、ぜひチャレンジしてもらいたいのがうどん作りです。足踏みを行うことで、力の弱い子どもや女性でも、楽しくうどんを打つことができます。今回は、初めての人でもチャレンジしやすいシンプルなレシピと、上級者向けのさらに美味しく仕上げるコツを解説します。
初心者でも挑戦しやすい!うどんの打ち方(1〜2人分)
一見難しそうに感じられるうどん作りですが、蕎麦や中華麺に比べると、比較的初心者でも挑戦しやすいと言われています。ここでは、おうちで気軽にうどん作りに挑戦したいという方に向けた、シンプルなうどんの打ち方を紹介します。子どもも参加しやすいレシピなので、ぜひ家族みんなで楽しんでみてください。
混ぜる
まずは、水75ccに小さじ半分の塩を溶かします。夏場の暑い時期であれば冷たい水を、冬場の寒い時期であればぬるま湯を使用してください。塩を溶かした水に、薄力粉100gを少しずつ入れていきます。ダマにならないように、素早く混ぜていきましょう。
こねる
生地が一つにまとまるまで、ボウルの中でこねていきます。外から内側に生地を巻き込むようにしてまとめるのがポイントです。まとまってきたら、打ち粉をした板の上でしっかりとこねていきます。子どもや女性で力が弱い方は、足踏みを行ってもかまいません。こねかたのポイントとしては、平たくなるまでしっかりと押した後、折り畳みさらに平たくするのがおすすめです。耳たぶの硬さになるまでこねることで、しっかりとコシのあるうどんに仕上がるでしょう。
ねかす
表面がつやつやになったら、ラップに包んで15分程度常温で寝かせます。この時間を活用して、うどんの具を作ったり、薬味を用意したりするのがおすすめです。生地を押した時に1/3程度生地が押し返されるくらいになるまで放置しましょう。
のばす
板に打ち粉をして、麺棒で生地を伸ばしていきましょう。生地を2つに分けてから伸ばすことで、より簡単に伸ばせます。3mm程度の厚さを目安にしながら、生地全体が均等の厚さになるようにするのがポイントです。
切る
伸ばした生地は3つ折りにたたんで包丁で切っていきます。ゆでるときに水分を吸ってふくらむため、3mm程度の細さになるように切ってください。不揃いになってしまったとしても、美味しく仕上がるため、あまり神経質にならずに丁寧に切っていきましょう。
ゆでる
麺が切れないようにやさしくほぐしたら、たっぷりのお湯で麺を茹でていきましょう。この時点で、スープ用意も始めておくと、麺がゆで上がった時点でタイミングよくうどんをいただくことができます。麺が透明になって浮き上がってきたら茹で上がりの合図です。茹で時間は、大体10分程度を目安にしてください。茹で上がったうどんは、スープと合わせる前に一度水洗いをすることで、コシの強いうどんに仕上げられます。
さらに美味しくなる!職人によるうどんの打ち方
ここでは、うどんをさらにおいしくするための打ち方についてご紹介します。簡単な作り方に慣れてきた方は、さらにこれらのポイントに気をつけて、より美味しいうどん作りに挑戦してみてください。
材料にもこだわろう
上級者の方は、ぜひ材料にもこだわってうどんを打つのがおすすめです。たとえば、小麦粉はできるだけ新しいものを使用することで、より美味しいうどんに仕上がります。また、使用する水についても、硬度が高すぎない水を準備するのがよいでしょう。さらに、小麦粉で代用されることの多い打ち粉も、うどん専用のものを使用することで、より麺がくっつきづらくなるでしょう。このように、できる範囲で材料にこだわってみるのがおすすめです。
ねかしはしっかりと行おう
初心者用のレシピでは15分程度となっている「ねかし」の工程ですが、より美味しいうどんを作るためにはさらにしっかりと熟成させるのがおすすめです。たとえば、夏のあたたかい時期であれば、最低1時間を目安にねかせましょう。寒い冬であれば、2〜3時間は必要となってきます。あまりに室温が低く熟成が進まないという場合には、毛布にくるんだり、こたつに入れたりするのがおすすめです。このねかせの工程は、うどんの味を決める重要なポイントなので、端折らずにしっかり熟成させるようにしましょう。
大きな鍋でゆでる
うどんは大きな鍋で、たっぷりのお湯とゆでるとさらに美味しく仕上がります。100gのうどんにつき1Lのお湯を沸かしましょう。たっぷりのお湯でゆでることで、うどんに含まれている塩分がしっかりと抜け、粘り気の少ないコシのあるうどんに仕上がります。また、少ないお湯で多くのうどんをゆでてしまうと、お湯の温度が急に下がるため美味しくゆであげられません。せっかくこだわりのうどんを打ったのですから、ゆで方にも注意して美味しいうどんに仕上げましょう。
まとめ
今回は、うどんの打ち方についてご紹介しました。初心者むけのシンプルな打ち方と、上級者むけのさらに美味しく仕上げるためのコツについてご紹介しました。自分で打ったうどんは、不揃いになってしまったとしてもより美味しく感じられるはずです。職人がうったうどんとの食べ比べを楽しんでみてください。
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